被害者と容疑者
以下の紹介文を参考に、犯人と犯行の動機を推理してね。
ヒントは「なぜ死体を切り刻まなくてはならなかったのか」だよ。

高森紅子 (19)　♀　被害者 さる資産家のひとり娘。女子大生。我儘かつ奔放な性格で、男性関係は複雑。高慢ゆえに敵も多い。何者かによって殺害され、死体は無残に切断される。死体からは紅子の指輪が紛失していた。伊の有名デザイナーに特注で作らせた薔薇を模った指輪である。

太田　護 (23)　♂ 紅子の彼氏で、将来は結婚を考えているが、紅子の方は今のところ数多い男友達のひとりくらいにしか考えていない。医学部の学生で、父親は地元では有名な外科病院を経営している。ペンションへは護の車でやってきた。

曽根雛子 (19)　♀ 紅子と同じ大学の英文科に籍を置く女子大生。見栄っ張りな性格で、風俗のアルバイトをしながら遊ぶ金を捻出している。源氏名はソネット。半年ほど前に両親を交通事故で亡くす。その後、由人との同棲生活を始めた。今回の旅行の計画者である。

高木由人 (21)　♂ ロックバンド「Under the Roses」のボーカリスト。雛子と同棲しているが、あくまで貢いでくれるファンのひとりという認識。紅子とも肉体関係がある。護とは今回が初対面。

金子幸一 (42)　♂ ペンション「薔薇の詩集」のオーナー。脱サラをしてペンション経営を始めたものの、陰気で大人しい性格が災いして、上手くいかず、多大な借金を抱える。

金子好美 (38)　♀ 幸一の妻。死体の第１発見者。ホールを掃除していた際、暖炉のなかから猛烈な匂いがするのに気づいた。地味な外見と性格のため存在は極めて希薄。数カ月前から、隣のペンションの主人と不倫の関係にあり、幸一がそれに気づいているかは不明。

2001.7.26